ビジュアルノベル開発ディレクション その①
こんにちわ!ビジュアルノベル部のまきなです。
みなさんビジュアルノベル作ってますか?
今日の記事ではビジュアルノベルを作ったことがない方向けに、趣味で制作する上でのディレクションのお話をします。
ビジュアルノベルを作って見たいけれど、どんなチームを作ればいいのか、そもそもどんなチームが必要なのかわからない!ってありませんか。
今回はそういったビジュアルノベル制作をする時に必要なメンバーなどについてつらつらと書いておきたいと思います。
『初めての人向け ビジュアルノベル開発ディレクション』
○はじめに
ビジュアルノベルを制作する上でなかなか難しいのが制作チームのことです。
シナリオの書き方や絵、開発エンジンについての情報は見つかるのですが、制作チームをどうやって整えていけばいいのかはあまりわかりません。どうやってチームを揃えていけばいいのか悩むことが多くないでしょうか。
ビジネスの場であればディレクションを専属で考える人もいますが、趣味だと全て自分で考えないといけない場面が多いです。
今回はそういった制作を行ったことがない方向けに、趣味で行う上でどういう考え方でチームを構成していけばいいのかといったお話をしていきます。
ブログ掲載は全5回を予定しています。
1.メンバー構成について
3行まとめ
・ビジュアルノベルを作るチームは1人で作ったり5人で作ったり30人で作ったりと千差万別
・とりあえずで人を集めるのは危険
・自分たちが開発したいものは何かを見定め、メンバー構成を考えましょう
○ チームの立ち上げ 最初は1人でやってみよう
ビジュアルノベル制作が初めての方はチームを立ち上げてもすぐに人を集めず、まずは1人でやることを念頭に作業を進めることをオススメします。そしてシナリオ・グラフィック・スクリプト・ミュージックなど、やるべき作業を洗い出し自分がやるならどれくらいかかるのか算出しましょう。
その上でどうしても不足している技術があれば仲間を探してみるとよい結果を得られやすいです。
よくある失敗として、やりたい作業を具体化しないままに仲間を探す『とりあえず担当/役職を集める』があります。
全体の作業を把握・コントロールできる力を自身が持っているのであれば問題ないのですが、初めてだとどうしても見渡せていない作業が多くなり、『とりあえず担当/役職を集める』だとのちにチーム内で認識齟齬が発生しやすいです。
まずは1人で、自分が作りたいものの全体像を見渡すように作業をしてみましょう。
○ 作業分担を考えてみよう
作業を見渡してみて1人じゃできないな、となったら人を集めることを検討しましょう。
ビジュアルノベルを作る場合、様々な技術が必要になってきますが最低限以下の4つの要素が必要となってくるはずです。
シナリオ・グラフィック・スクリプト・ミュージック
小規模作品の場合、シナリオ1名・グラフィック1名など、各要素1名で十分です。もし同じ要素が複数名になる場合は作業量を考え妥当か否かを検討しましょう。
またメンバーや作業時間の関係ですべての要素をオリジナルで制作するのは難しいかと思います。そういった場合はフリー素材/作品の導入を考えてみましょう。
○ 参考実例
以下には過去見たことのあるサークルのメンバー構成を紹介します。
『自分の絵のビジュアルノベルが作りたい』
メンバー構成 2名
1.グラフィック +サークル代表
2.シナリオ + スクリプト
説明
絵を描くのが好きな人が立ち上げたサークルさんの構成です。
絵から世界観を作って作品を仕上げていくような構成で、シナリオ担当がスクリプトも担当していました。上記の場合、ミュージックはフリー素材/作品を利用し作品制作を行っていました。
『自分のシナリオをビジュアルノベルにしたい』
メンバー構成 3名
1.シナリオ + サークル代表
2.グラフィック
3.ミュージック
説明
シナリオを書くのが好きだった人が立ち上げたサークルさんの構成です。
上記の場合はスクリプト担当者がおらず、サークルメンバー全員でスクリプトを勉強し1つの作品にしていました。
『ぼっちやぞ』
メンバー構成 1名
1.シナリオ + グラフィック + スクリプト + ミュージック + サークル代表
説明
器用貧乏がたどり着くサークル構成です。構成も何もありません、1人です。
近年便利なツールが増えたこともあり、1名で高クオリティの作品を出すサークルも増えています。1人でもぜひ制作をはじめてみてみましょう。
『声や演技からビジュアルノベルの世界を作りたい』
メンバー構成 4名
1.シナリオ + ボイス + サークル代表
2.グラフィック
3.スクリプト
4.ミュージック
説明
ニコニコ動画の歌ってみたやYoutubeなど声から作品制作に入り、ビジュアルノベルを制作していった方もおられます。ニコニコ動画などで歌ってみたや動画編集の経験があると、役に立つ場面はとても多いです。
上記のようにサークルによってメンバー構成は全く異なります。
最低限としてあげた4つの要素以外にもムービーやボイスなど様々な要素がありますので一概に上記のような構成にはなりません。チームに適した構成になるように心かげましょう。
むやみに人を増やしすぎるとサークル内連絡や意思疎通など見えづらい管理コストが増加するため、最小限の人数構成で行う方がベターです。
次回は メンバーの集め方 について掲載予定です